「未来を共創するエクセレントカンパニー」という企業像を明確に描きながら、当社では前中期経営計画に引き続き、中長期経営計画「ONERYODENGrowth2029│2034」においても高収益化と高付加価値化の両面で物販の枠を超えた「事業創出会社」への変革を推進していきます。そのコア戦略として掲げているのが、「異質化(Uniqueness)」と「価値結合(Innovation)」という2つのキーワードです。
「異質化」とは、誰もが発想しえない土俵(マーケット)に果敢に挑戦することで、お客さまや社会に新たな価値を提供する、まさにユニークなビジネス創出への取り組みです。その成功事例が、近年の「猛暑対策」というニーズへの気付きをきっかけに発想した事業化でしょう。従来の空調機では対応しきれなかった体育館や大きな工場、現場の作業場といった「猛暑対策」のソリューションとして、「冷熱・ビルシステム」事業の好況を後押ししました。
また、「価値結合」とは、当社の各事業が培ってきた技術や価値の横展開やM&Aなどにより、新たな価値を創出しお客さまにご提供する取り組みです。例えば製造工場の現場では、生産効率はFAシステムが、エネルギー効率は冷熱システムが担っています。そのために生産ラインを高速化しても空調の冷熱能力が追いつかなければ、余分な電力を消費してしまうという非効率が生じます。工程ごとの最適化から工場全体を俯瞰した最適化へ......そうした現場の効率運用にも、当社は「価値結合」という切り口でお応えしていきたいと思います。
中国赴任中に私は、多くの企業が手段であるサイバーを「インダストリー4.0」の起点とした結果、現場の実態と乖離してしまったケースを目のあたりにした経験があります。手段にとらわれ過ぎると現場から遠ざかりますし、そもそも何を改革したいのかと。現場の課題を起点に着手してこそ、最適な手段が定まるのだと痛感しました。従来の常識や商習慣に囚われることなくニュートラルな視点をもって「価値結合」することで、お客さまが真に求める最適解を提案していくことを私たち固有の強みにしていきます。
※「エクセレントカンパニー」とは、RYODENグループとして社内外から上記の認識を持たれている状態と定義しています。